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腰痛

腰痛の三大原因と治療法

腰痛…おそらくほとんどの方が、今までに経験したことがあるのではないでしょうか。腰痛はとても身近な症状ですが、どんな原因でおこるのでしょう。
腰痛を引き起こす原因は、整形外科的な疾患に加え、内臓疾患、泌尿器科疾患、婦人科疾患、脈管疾患、心理的作用など様々なものが考えられます。しかし、そのほとんどが体重を支える仕組みの異常によるものです。
仕組みの異常としては、変形性腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱間狭窄症が有名です。

変形性腰椎症

読んで字のごとし、腰椎が変形する病気です。
腰椎は、背骨の中にある腰の部分を構成する、5個の骨からなっています。腰椎と腰椎の間には、それぞれ椎間板というクッションが挟まれています。椎間板は、年齢や体重により徐々にすり減っていきます。このクッションがすり減ることにより、腰椎にかかる負荷が大きくなり、とうとう腰椎に変形をおこした状態を変形性腰椎症といいます。
診断は、レントゲン検査などで行います。変形性腰椎症は、次のふたつの病気を合併することがあります。

腰椎椎間板ヘルニア

これは有名ですね。時々ギックリ腰=ヘルニアと思っている方がいらっしゃいますが、少し違います。
ギックリ腰は、腰の筋肉に急に負荷がかかった時に起こる、関節の捻挫、筋肉・筋幕・腰椎の損傷のことをいいます。
腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板に圧がかかることにより、椎間板の核が飛び出してしまったものをいいます。この飛び出した核が足を支配している神経を圧迫するために、足の痛みや痺れ、筋力低下を引き起こします。
診断はMRI*、脊髄造影検査*、椎間板造影検査*などにより行います。(*の検査は総合病院などに紹介いたします)

腰椎椎間板ヘルニアの治療
薬物療法 痛み止めの薬や筋肉のこりをほぐす薬
装具療法 腰椎バンドやコルセット
理学療法 腰の牽引や低周波治療器など
神経ブロック注射 神経をブロックすることで痛みを抑える

3ヶ月くらい保存的治療を行っても改善しない場合や再発を繰り返す場合は、手術療法*(レーザー治療、内視鏡治療、椎体固定術など)を行うこともあります。(*の治療は総合病院などに紹介いたします)

腰部脊柱管狭窄症

歩いていると足がしびれたり、力が入らなくなって歩けなくなることはないですか。そして、少し休むとまた歩けるようになりませんか。この症状は、間欠性跛行といい、脊柱管狭窄症の特徴です。
脊柱管は、脊髄という神経の通っている管であり、この管が様々な原因により狭くなった状態を脊柱管狭窄症といいます。会陰部の感覚異常を伴うこともあります。
診断は、MRI*、脊髄造影検査*などにより行います。(*の検査は総合病院などに紹介いたします)

治療は、まず次のような保存的治療を行います。

腰部脊柱管狭窄症の治療
薬物療法 神経への血流を改善させる薬や痛み止めの薬 筋肉のこりをほぐす薬
装具療法 腰椎バンドやコルセット
理学療法 超短波治療器や牽引治療など
神経ブロック注射 神経をブロックすることで痛みを抑える

3ヶ月くらい保存的治療をしても改善しない場合や、神経障害、間欠性跛行が強い場合は手術療法*を行うこともあります。(*の治療は総合病院などに紹介いたします)

腰痛を防ぐには…腰痛体操のすすめ

腰痛を予防する最も効果的な方法は、体操です。
もちろん、すでに腰痛をもっている方にとっても体操は重要です。腰痛でコルセットなどの装具を使用することにより、一時的に痛みが軽減することがありますが、コルセットをして安静にしているのは急性期のみです。
慢性期の腰痛の場合には、腰痛にならないための運動が必要となります。筋肉を鍛えることにより、大事な骨にかかる圧力を軽減し、腰痛を予防するのです。